
「エホバくだりて、かの人々の建つる街と塔を見たまえり。いざ我らくだり、かしこにて彼らの言葉を乱し、互いに言葉を通ずることを得ざらしめん。ゆえにその名は、バベルと呼ばる」
押井守監督の「機動警察パトレイバー劇場版」において引用されている旧約聖書の文言は創世記:バベルの塔と詩篇の一部、そしてイザヤ書の一部からとなっている。ここでは帆場の犯罪、キーワードとなるバベルの塔に関する部分を書き出してみた。
Go to,let us go down, and there confound ther language,that they may not understand one another's speech
「いざ我ら降り かしこにて彼等の言葉を乱し互いに言葉を通ずることをえさらしめん」
このHOSのマスターコピーに仕組まれたキーワードは後に後藤隊長によって前後の文言を加えたものが出てくる。
「エホバくだりて、かの人々の建つる街と塔を見たまえり。いざ我らくだり、かしこにて彼らの言葉を乱し、互いに言葉を通ずることを得ざらしめん。ゆえにその名は、バベルと呼ばる」
これらは共に旧約聖書 創世記11章から引用されたものだ。
引用されたのは5節、7節、9節である。
以下は新共同訳による同章の引用である、劇中で使われたであろう関根正雄氏の翻訳と比べると判りやすく訳されている
旧約聖書 創世記11章 5〜9節 新共同訳
5節
主は降って来て、人の子らが建てた、塔のあるこの町を見て
7節
我々は降って行って、直ちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。
9節
こういうわけで、この町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を混乱(バラル)させ、また、主がそこから彼らを全地に散らされたからである。
同文の関根正雄訳 筑摩書房「世界古典文学全集5・聖書」
5節
エホバ降臨りてかの人衆の建つる 邑と塔をとを観たまえり。
7節
いざ我ら降りかしこにて彼らの言葉をみだし、互いに言葉を通ずることを得ざらしめん
9節
このゆえにその名はバベルと呼ばれる。
注目すべきは言葉を混乱させ・・・という下りではないか、重低音を用いレイバーを暴走させる帆場の犯罪を考えれば上手く引用されていると感心してしまう。