いよいよ公開が間近となった『宮本武蔵−双剣に馳せる夢−』であるがいくつか面白い話題が掲載されている。
まず映画祭への招待について。
8月にスイスで開催される「第62回ロカルノ国際映画祭」で、正式招待作品として上映されるとの事。また7月に韓国で開催される「第13回富川国際ファンタスティック映画祭」にも招待され、アジアプレミアが行われるようである。
招待作品であるからどちらかといえばマーケティングとPRの要素が強いものだろう。しかし海外でどのような反応があるのかは気になる部分である。
何しろ海外の人にとっていわゆる「侍」のようなものは完全に誤解を受けているものである。特に近年の映画の題材たるや頭に?が付くものばかりだ。さらにこれまでの物語で描かれた宮本武蔵自体もほぼ架空の人物である。いわばターミネーターのようなものだ。少なくとも「五輪書」をベースにしたものは皆無である。それをこの作品がどこまで覆してくれるのかは気になる点である。
もう一点、記事中に西久保瑞穂監督は「日本人なら誰もが知る宮本武蔵を題材にしたドキュメンタリーで、浪曲を盛り込んだ音楽剣劇でもあるという挑戦作。海外の映画祭に評価いただいて心からうれしく思います」とのコメントを発表しているが、音楽剣劇という所がまた驚いた部分である。まったくどのようなものか想像が付かないが意欲的な方法を取ったようだ。
押井守監督は舞台『鉄人28号』で歌劇に挑戦していた。その影響かどうか分からないが何かしらのリンクを感じてしまう。まあ原案・脚本の押井守監督の口出しすべき点では無いのでたまたま重なり音楽劇となったのだろう。
もっとも懸念しているように脚本に関しては大幅な改修があったという事である。どこまで「五輪書」に迫りどこまで押井守監督の意図したものが反映されているかまったく分からないがとにかくこの目で見て確認したいものである。